現地調査 大田区耐震助成金を利用したH邸耐震診断

ティーダの活動

大田区耐震助成金を利用した、H邸の耐震診断です。

今回調査するのは木造2階建て、昭和50年新築の旧耐震の建物です。大田区の耐震助成制度を利用し、耐震診断を行います。耐震性に問題があれば助成金を利用し耐震補強設計、補強工事を行う予定です。

まず大切なのは丁寧な現地調査です。

外部調査、内部調査をします。今回は新築時の図面が無いため、まず間取りから調査します。

調査項目は、内外装の仕上材の調査、基礎の鉄筋有無、建物の傾き、床下天井裏の調査その他諸々。耐震診断は原則非破壊調査で現地を確認します。床下や天井裏は点検口から確認します。また調査は目視調査だけで無く調査機器を使い調べて行きます。調査機器はシュミットハンマーコンクリート探査機など様々な機器を使います。

調査道具の紹介はこちらのページです。

【仕上材の調査】間取りの確認をしながら、仕上材を調べます。今回は図面が無いため、建物の採寸が大切です。採寸にはレーザー測定機が便利です。コンセントボックスを開けて仕上材の厚さを確認します。仕上材の種類、厚みにより耐震性のある材料、強度を判定します。

【建物の傾き調査】耐震性に影響のある建物の傾きが無いか、下げ振り、水平器を使い調べます。写真は下げ振りで柱のかな傾きを調べているところです。

【基礎の調査】建物基礎の状況を調べます。シュミットハンマーを使いコンクリートの強度を調べます。コンクリート探査機を使い、基礎の鉄筋の有無を調べます。今回は無筋コンクリートでした。

シュミットハンマーでコンクリート強度を調べているところ。

コンクリート探査機で鉄筋の有無を調べているところ。

【小屋裏の調査】天井点検口から小屋裏、天井裏を調べます。点検口が無い場合は大工さんに点検口の追加工事をお願いします。雨漏り、軸組の劣化、金物を調べます。

接合金物の有無を調べます。羽子板金物を確認。

火打ち金物を確認。

【床下の調査】床下点検口より、基礎や土台の劣化を調べます。また白蟻の被害が無いか蟻道の有無を確認します。

土台の劣化や白蟻の被害が無い事を確認しました。

基礎に配管ルート用の開口を確認しました。基礎開口の上には耐震壁は配置できません。

部分調査の範囲ですが、耐震性に影響のある劣化は無く一安心です。

大田区耐震助成を利用した、H邸耐震補強工事

耐震診断:耐震診断現地調査耐震診断評価

補強設計:耐震補強計画耐震診断補強設計

補強工事:解体工事軸組補強工事金物補強工事筋交い補強工事合板下地工事構造用合板補強工事

御自宅の耐震診断と耐震補強に興味のある方、大田区の耐震助成制度に興味のある方はフォームより問い合わせをお願いします。

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